皆さんこんにちは
本日は、サンワード貿易コンシェルジュのT氏による
『いまさら聞けない!?!なぜ!?!』
と思っている経済指標の疑問を深堀して解説していきます!!
本日のテーマは
【 ミシガン大消費者信頼感指数】
についてご紹介いたします☆
前回は同種の米国の企業人たちの心理を表す指標をとりあげました。
これらは企業サイド、要するに「売り手」サイドが今の景気をどう考えているかという指標でしたが、
経済活動というのは売り手がいれば当然ながら買い手も存在します。
売り手側が「景気いいぞー、どんどん作れー、どんどん売れー」と思っていても、
肝心の買い手側が「いやーキツイわー、買い物なんてしてる余裕なんてないよー」と思っていたら、
あっという間に景気は失速してしまいます。
今回は米国内のその買い手サイド、すなわち消費者の景気に対する心理、
購買意欲に関する指標を取り上げたいと思います。
①ミシガン大消費者信頼感指数
これは、ミシガン・大消費者信頼感指数ではなくて、ミシガン大・消費者信頼感指数ですので誤解なきよう。
ミシガン大消費者信頼感指数とは、米国ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターが
実施しているアンケート調査で、消費マインドを指数化した指標です。
アンケート調査は電話を使っており、毎月300人を対象とした速報値、500人を対象とした確報値を発表しています。
その結果を毎月10日前後の金曜日に速報値を、毎月最終金曜日に確報値を発表します。
今月であれば12日に速報値、26日に確報値ですね。
1966年の調査結果を100と設定しています。
ちなみにこの記事を書いている直近に発表された2021年1月分の結果は79.0ポイント。
1966年と言えば日本ではビートルズが来日した年ですけど、当時のご記憶ある方、読者にどれだけいらっしゃるか。
米国ではベトナム戦争の真っ最中でしたが、反戦思想を結晶化したようなヒッピー文化はまだ芽吹いたばかりの頃、
宇宙開発競争ではソ連の後塵を拝していましたが、追い越せ追いつけと
アポロ開発で有人月着陸に邁進していた頃、そんな時代です。旧きよきアメリカ最後の時代ですかね?
そういう頃からの伝統がある指数が、この指数です。
とは言え、速報値で発表されるアンケート結果の調査数は300人(確報値でも500人)。いかにも少ない。
つい数年前までこのミシガン大指数はマーケットへ大きな影響力を発揮していましたが、
徐々に減退している印象を受けるのも確かです。
むしろ、この後に取り上げる「本命」の「先行指標」としての性格が強まっているようです。
さて次回お楽しみに☆
======================================
※サンワード貿易が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
※投資対象および銘柄の選択、売買価格、掲載内容の判断及び同内容に基づく解釈、契約締結等については、などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
======================================