7月13日海外市況
―サンワード貿易のアナリストによる分析―
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ドル円
NY外国為替市場では、米物価指標の大幅上昇や
米国債入札の低調な結果を受けてドルが買われ、
110円台後半に上昇した![拍手]()
110円58~68銭
6月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇し、
2008年8月以来12年10カ月ぶりの高い伸びを記録。
前月比でも0.9%上昇
と、市場予想(0.5%上昇)を上回り
、
インフレ圧力の高まりを示す内容だった。
これを受け、米量的緩和の早期縮小観測を背景としたドル買い・円売りが優勢となった。
NYダウ
NYダウは、米インフレ関連指標が予想を上回る伸びを
示したことが重しとなり、3営業日ぶりに反落した![ガーン]()
3万4888.79ドル(-107.39)
6月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇と、
2008年8月以来12年10カ月ぶりの高い伸びとなった。
前月比も13年ぶりの大幅な伸びで、いずれも市場予想を上回った![ニヤニヤ]()
新型コロナウイルス禍で制限されていた経済活動の正常化に加え、
サプライチェーン(供給網)の混乱や人手不足などを背景とする
インフレ圧力の高まりが改めて示された。
「一時的」との見方を繰り返し示し、市場でもこうした見方が浸透しているものの、
予想を上回る指標の伸びが投資家心理を圧迫した。
NY金
NY金は反発。1809.90ドル(+4.00)。
米インフレ指標の上振れを受けた売り買いが一巡した後は、
長期金利の落ち着きを眺めてプラス圏でもみ合う展開となった。
6月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇と、
12年10カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
これを受けて金は売り買いが交錯し、
この日の安値1798.70ドルと高値の1818.00ドルのレンジで上下した。
ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策転換には
今回のような高めの数字が続く必要があるとして、
その後はFRBに金融緩和策の早期縮小を迫るほどの内容ではないとの見方が台頭。
長期金利が軟化し、金利を生まない資産である金相場の支えとなった。
金ETFは、1037.28トン(変わらず)。
NY白金は反落。1111.20ドル(-11.80)。
NYパラジウムも3日ぶり反落。2832.50ドル(-26.80)。
原油
NY原油は、米国内在庫の減少期待や世界的な
供給逼迫懸念を背景に買いが膨らみ、反発した。
75.25ドル(+1.15) ![びっくり]()
米エネルギー情報局(EIA)の週報発表を14日午前に控え、
米原油在庫の取り崩しが一段と進むとの観測が台頭し、
相場は一時75.52ドルまで上昇した。
市場予想によると、9日までの1週間の原油在庫は前週比440万バレル減と、
8週連続で取り崩しとなったもよう ![チーン]()
前週時点で同在庫は2020年2月以来の低水準となっていた。
国際エネルギー機関(IEA)は13日公表した月報で、
石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する
「OPECプラス」による増産協議がまとまらず、
当面の供給はタイト化する一方、市場シェア争いに走りだすリスクもあると指摘。
供給の先行き不透明感も原油買いに拍車を掛けた。
6月米消費者物価指数(CPI)が前年同月比で
12年10カ月ぶりの高い伸びとなったことを受けて、
外国為替市場でドル高・ユーロ安となり、
原油は割高感から売りに押される場面もあったが、
その後の需給引き締まり観測がこれを打ち消す格好となった。
トウモロコシ
シカゴトウモロコシは続伸。
540.75セント(+7.75)
テクニカルな買いが入ったほか、ブラジルの生産減少により米国の輸出が増加した場合、
米国内の穀物供給が逼迫するのではないかとの懸念が強材料となった。
大豆
シカゴ大豆は続伸。
1351.75セント(+1.50)
堅調に推移した大豆油先物や世界の植物油市場に追随した。
【14日】
09:30 (豪) 7月 ウエストパック消費者信頼感指数 107.2 ―
11:00 (NZ) NZランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利 0.25%
13:30 (日) 5月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比] 22.0%
15:00 (英) 6月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 2.1%
15:00 (英) 6月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 2.0%
15:00 (英) 6月 小売物価指数(RPI) [前年同月比] 3.3%
18:00 (欧) 5月 鉱工業生産 [前年同月比] 39.3%
20:00 (トルコ) トルコ中銀政策金利 19.00%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -1.8%
20:00 (南ア) 5月 小売売上高 [前年同月比] 95.8%
21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比] 6.6%
21:30 (米) 6月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 4.8%
23:00 (加) カナダ銀行政策金利 0.25% 0.25%
25:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
*ストックボイス「FXフォーカス」出演
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